いよいよ食欲の秋到来です!
秋といえば栗やさつまいもの美味しい時期ですが、お住まいの環境によっては身近な場所で採取できるかもしれない野草たちもオススメです。
そこで今回は秋に食べられる野草についてご紹介します。
【秋編】身近にある食べられる野草&果実! オススメ一覧
それでは早速、秋に採取できる野草をご紹介します!
オススメの調理法もご紹介しますので、ぜひご家庭で秋の味覚を楽しんでみてくださいね。
コケモモ

採取できる時期 | 9〜10月 |
生息場所 | ・高山地 ・高温多湿になりにくい岩場などの日陰 |
特徴 | ・ブルーベリーやドウダンツツジのような釣鐘型の花 ・花びらが後ろに反り返ったように咲く ・樹高は10~40cmほど |
コケモモは、ユーラシア北部や北アメリカに自生するツツジ科の低木です。
5〜7月に開花し、秋になるとクランベリーやブルーベリーによく似た真っ赤な実をつけます。
樹高は10~40cmほどと小さめですが、赤い色が緑の葉によく映えるので比較的見つけやすいのではないでしょうか。
コケモモの実は「アルプチン」という成分が含まれているため、利尿効果が期待できます。
さらにシミの原因といわれる、メラニン色素を作り出す働きを抑制してくれるとも言われています。
コケモモの食べ方としては、ジャムにするのがオススメです。
コケモモを身近な食材として取り入れている北欧の人々も、甘く煮てパンケーキやヨーグルト、お肉料理の付け合わせとして食べているそうですよ。
なお、同じように赤い実をつける植物に「ヒョウタンボク」というものがあるのですが、こちらは実を含めて毒を持っています。
最悪の場合死亡する可能性もある猛毒ですので、注意が必要です。
ちなみにヒョウタンボクは、さくらんぼのように2つくっついたような赤い実をつけるのが特徴です。
↓(ヒョウタンボク参考画像)
![]() | ![]() |
クコ

採取できる時期 | 11〜12月 |
生息場所 | ・北海道を除く日本各地 ・低地の土手や溝縁 |
特徴 | ・低木でトゲがある ・ナス科特有の薄紫色の花をつける |
杏仁豆腐の飾りとして用いられることも多いクコの実。
北海道を除く日本各地で採取することができ、目の症状改善作用が期待できます。
実だけでなく、葉や根にも薬効があるため、中国では「不老長寿の薬」とも呼ばれているのだとか……
なお、低木でトゲがあるため、採取の際には怪我に注意してくださいね。
クコの実はドライフルーツのようにして、デザートやご飯のトッピングとして使用するのがオススメです。
また、大人の方は果実酒にするのも良いですね◎
エゴマ

採取できる時期 | 5〜9月 |
生息場所 | 涼しく多湿な環境 |
特徴 | ・特有の香りがする ・大場より葉が硬く丸みを帯びた形をしている |
シソ科の1年草であるエゴマ。
同じシソ科の大葉とは少し違った、独特の香りと風味が特徴です。
葉だけでなく種も食用として用いることができるため、古くから食べられてきました。
種を加工したエゴマ油は有名ですよね。
また、地域によっては味噌や豆腐などに加工されることもあります。
動脈硬化など生活習慣病の予防をはじめ、老化防止効果が期待できることから、日本をはじめ韓国でも食べられています。
爽やかな香が特徴であるエゴマは、そのままサラダに混ぜたり、パスタのトッピングや天ぷらなどにもアレンジすることができます。
いろいろな食べ方ができるのが嬉しいですね。
銀杏

採取できる時期 | 9〜11月 |
生息場所 | ・排水性が良く肥沃な場所 |
特徴 | ・独特の匂いがある ・手で直接触れるとかぶれることもある |
茶碗蒸しや揚げ物として人気の銀杏も、秋に旬を迎えます。
銀杏はイチョウの木の実の中にある種さらに内側。
種子の中の胚乳部分です。
そのため栄養価が高く、中国では肺の病によく効く薬として古くから人々の暮らしに身近な存在だったそう。
独特の匂いが特徴の銀杏は、そのまま炒って食べるとよりクセになる味わいです。
その他、炊き込みご飯や茶碗蒸しの具材として活用するのにもぴったりです。
アサツキ

採取できる時期 | 通年 |
生息場所 | ・北海道・本州・四国などに自生 |
特徴 | ・万能ネギ、ワケギより細い(直径2〜3mmほど) ・茎の部分が膨らんでいる |
ネギのような見た目をしているアサツキは、独特の辛みが特徴です。
一年を通して採取できますが、春と秋が旬になります。
しかし、ネギ全体の生産の割合で見ると約1%と、生産量が非常に少ないため食べたことのない方も多いのではないでしょうか。
アサツキは独特の辛みが特徴ですので、チャーハンや雑炊にネギの代わりに使用すると、いつもと違った風味が楽しめます♪
東北地方では、春に球根からのびてきた新芽の部分を収穫し、味噌和えなどにして食べることもあるようですよ。
アサツキはネギに似た見た目をしているので、間違うことはないかもしれませんが、毎年死者を出している猛毒のスイセンには注意が必要です。
スイセンはニラに似た見た目をしていて、ニラと間違えて食べてしまうのです。
特徴として、スイセンはニラのような独特の匂いを発しません。
↓(スイセン参考画像)
![]() | ![]() |

アケビ

採取できる時期 | 9〜10月 |
生息場所 | ・山間部 |
特徴 | ・食べ頃になると分厚い果皮がぱっくりと開く ・紫色をしている |
美しい紫色の実が特徴のアケビも、9〜10月に旬をむかえます。
熟れたアケビの実は、分厚い果皮をぱっくりと開かせるため、食べ頃が分かりやすいですね。
果皮の中には、種と共に白いゼリー状の果肉が入っていて、まったりとした甘みが感じられます。
しかし中に入っている種は便秘の原因となり食用ではないため、誤って食べないよう取り除きましょう。
アケビはそのままの状態で食べるのが最もポピュラーな方法です。
ヤマブドウ

採取できる時期 | 9〜10月 |
生息場所 | ・北海道から本州、四国 ・主に山間部に自生 |
特徴 | ・粒の大きさはデラウェア程度 |
ポリフェノールを多く含み、滋養強壮に効果があると言われるヤマブドウ。
北海道から本州、四国に分布し、主に山間部に自生しています。
中でも東北北部では積極的に栽培されており、岩手県が全国一の産地として有名です。
見た目はぶどうやブルーベリーに似ていますが、酸味と渋味がとても強いためそのまま食べるのには向きません。
ジュース、ジャムなど加工して食されることをオススメします。
また、ヤマブドウによく似た植物に「ヤマゴボウ」というものがあります。
ヤマゴボウは全体にわたって毒があり、果実も有毒であるため注意が必要です。
ヤマゴボウと違ってヤマブドウはつる性で、実の大きさが揃わないのが特徴だと言われています。
↓(ヤマゴボウ参考画像)
![]() | ![]() |
ハシバミ

採取できる時期 | 9月 |
生息場所 | 北海道から九州の山間部 |
特徴 | ・葉は茎の節に一枚ずつ異なる方向を向いて生えている ・実はどんぐりのような見た目 |
ハシバミを知らない方も、ヘーゼルナッツという呼び方には馴染みがあるかもしれません。
日本で食べられているヘーゼルナッツは主にトルコ産ですが、ハシバミには様々な種類があり、日本でも長野県でわずかに生産されています。
もちろん北海道から九州の山間部にも自生しています。
ハシバミは高さは2~3m、高いものでも5mほどの木に、卵型で先端が尖った葉をつけます。
この葉が、茎の節に一枚ずつ異なる方向を向いて生える「互生」という生え方をしているのが特徴です。
なお、ハシバミの実はどんぐりのような見た目をしており、ペンチなどで中身を取り出す必要があります。
取り出した実は、炒ってあげると風味豊かで美味しく食べられます。
ヤマノイモ
![]() | ![]() |
採取できる時期 | 11〜12月 |
生息場所 | 全国各地の山間部 |
特徴 | ・葉は茎の一つの節に2枚向かい合ってついており、縦長のハート型をしている ・葉には繁殖に使用される珠芽(ムカゴ)をつける |
ヤマノイモは、ナガイモ、ヤマトイモ、ジネンジョなどの総称です。
すり下ろしてとろみを楽しむのも良し、カットしてサラダにしても良しと使い方の幅が広い食材です。
ミネラルや食物繊維が豊富なので、便秘予防効果が期待できます。
ヤマノイモと言っても種類が様々で、土地によって盛んに栽培される品種が異なります。
色々な地域のヤマノイモを食べてみたいですよね。
しかしヤマノイモを食べる際には、毒性のあるグロリオサと間違えないよう注意が必要です。
一見どちらも同じように見えますが、グロリオサはヤマノイモに比べて表面が滑らかで、すりつぶしても粘りが出ません。
最悪の場合、死に至ることもあるため、食べる前に確認をお忘れなく。
↓(グロリオサ参考画像)
![]() | ![]() |
[rakuten id="sennindo:10000171" kw="タンポポサプリ"
まとめ
以上、秋にオススメの野草をご紹介しました。
銀杏のように秋の味覚として有名なものから、ちょっと珍しいものまで色々な野草があることが分かりましたね。
旬ものは特に栄養価が高く、暑い夏を過ごして疲れ切った身体を回復させてくれます。
ちょっとした運動も兼ねて、野草探しに出かけてみてはいかがでしょうか。
コメント