【冬編】身近で食べられる野草&果実! オススメ一覧

生活・健康・ダイエット

春や秋には七草と呼ばれる野草があります。

冬になると、植物は葉を落とし長い冬を乗り越えるための期間に入ります。

しかし実はそんな冬時期にも、身近なところで食べられる野草や果実が生息しているんです。

今回は、冬の時期に食べられる野草や果実について、食べ方や類似植物など調査しました!

食べられる野草&果実の見つけ方

まず、食べられる野草と果実をどのように探すかですが、いくつか注意点があります。

  • 類似した毒性のある野草に気を付ける
  • 立ち入り禁止区域には入らない
  • 採りすぎに注意する

まずは見た目の非常にそっくりな植物に注意しましょう。

野草の中には強い毒を持つものもあります。

最悪の場合、死に至るケースもあるため、本当に食べられるものかの確認は欠かせません。

知識のある人に同行してもらえると安心です。

また、勝手に人の敷地内から野草をとったり、戻れなくなってレスキューを呼ぶ羽目にならぬよう、立ち入り禁止区域には入らないのが鉄則です。

とても楽しい野草&果実探しが、人に迷惑をかける原因になるのは非常に残念ですよね。

とり過ぎに注意するというのも同様の理由からです。

次に野草を探しに来る人のために、必要な分だけ持ち帰りましょう。

【冬編】身近にある食べられる野草&果実! オススメ一覧

それでは早速、冬に採取できる野草をご紹介します!

オススメの調理法もご紹介しますので、ぜひご家庭で冬の味覚を楽しんでみてくださいね。

ハコベ

採取できる時期3〜4月頃
生息場所畑や道端など
特徴・小さな白い花をつける
・卵形の葉をつける

畑や道端など荒れ地にも生える強い繁殖力を持つハコベは、春の七草の一つです。

サッと茹でるととても美しい緑色になるので、おひたしやナムルにして楽しむのがおすすめです。

ハコベは地面に平たく這うように葉茎を伸ばし育つので、あまり高さはありません。

ただし日本各地で一年を通してみられる植物ですので、身近な場所で出会える可能性の高い野草です。

しかしハコベには様々な種類があり、ミドリハコベやコハコベ、ウシハコベ以外のハコベは食用として確認されていないため注意が必要です。


なお、こちらの画像の左側がコハコベ、右側がウシハコベなのですが……見た目にそっくりで違いを判別するのは難しそうですね。

ギシギシ

採取できる時期11〜4月頃
生息場所やや湿った道ばたや水辺、湿地、田のあぜなど
特徴・細長い楕円形の葉をつける
・葉は全体的に波打っている

湿気のある道端に生えるギシギシ。

茎同士をこすり合わせるとギシギシという音を立てると、子どもの遊び道具として親しまれてきた野草です。

そんなギシギシは、生い茂っている葉の中にある新芽の部分が食用とされており、おひたしや和物に活用できます。

茎の部分は、独特のヌメリがあるため採取する際には、ハサミなどが必要になります。

実際に食べるときにも、オクラのような粘り気が出るため、ネバネバ好き必見の食材ですよ◎

ただしギシギシには毒性のあるシュウ酸が含まれています。

塩水で茹でてアク抜きしてから調理するようにしましょう!

セリ

採取できる時期2〜4月
生息場所小川や水田など
特徴・ミツバのような葉をつける
・葉は5枚

秋田の郷土料理であるきりたんぽには欠かせない具材セリは、独特の風味と食感が特徴の冬に採取できる野草です。

後から紹介するナズナ同様、春の七草粥の具材の一つとされています。

昔から食べられてきた食材ですので、栄養価も非常に高くがん予防にも効果があるといわれるほど。

さらに、カロテン、葉酸、ビタミンC、カリウム、鉄などが豊富に含まれているため、貧血に悩んでいる方におすすめしたい食材です。

調理の際には、シャキシャキの食感が失われないよう、手早く加熱してあげてくださいね。

セイヨウカラシナ

採取できる時期2〜3月頃
生息場所荒れ地や河川敷など
特徴・菜の花のような黄色い花をつける
・大根のような細長い葉を持つ
・草丈は1~1.5m程度になる

菜の花のような黄色い花をつけるセイヨウカラシナは、明治時代に辛子を作るための植物として入ってきました。

見た目のよく似た菜の花はセイヨウアブラナと呼ばれ、なたね油の材料となります。

パッと見に似た2種類の野草ですが、用途が全く違うんですね。

セイヨウカラシナは花が散った後に、唐辛子やいんげんに似たさやを作ります。

その中に入っている実をすりつぶして辛子へと加工されます。

もちろん野草として、花、茎、葉も食すことができます。

おひたしや和物にするのはもちろん、油炒めにして独特のピリ辛を楽しむのも良いですね。

ナズナ

採取できる時期1~4月頃
生息場所道端、田畑、荒れ地など
特徴・白色でハート型の実をつける

春の七草の一つとして知られるナズナは、冬にも採取することができます。

色鮮やかで見た目にも美しく、おひたしやお粥、天ぷらや酢の物など幅広い料理に活用できます。

ほうれん草に近い栄養成分を持つため、中国では漢方薬としも用いられるなど健康野菜として知られています。

白色でハート型の実をつけるナズナは、生命力が非常に強く荒地でも育つのが特徴です。

もしかすると、普段の散歩コースでも見つけられるかもしれませんね。

サルナシ

採取できる時期9〜11月
生息場所山の中
特徴・2〜3センチ程度の緑色の実をつける

キウイのもとになったと言われているサルナシは、見つけるのが難しいものの、そのまま食べてもジュースや果実酒にしても美味しい果実です。

あまりの美味しさに猿が全部食べてしまうためにサルナシと呼ばれているという説もあるそうですよ。

サルナシの実は2〜3センチ程度と非常に小さく、キウイのように毛も生えてはいないものの、断面はまるでキウイそのもの。

毛がついていないので、皮ごとそのまま食べられるのが嬉しいポイント◎

疲労回復や貧血予防といった効果が期待できます。

ハマダイコン

採取できる時期12〜2月頃
生息場所日当たりのよい海岸沿い
特徴・ダイコンの葉や茎と似ている
・葉っぱは羽状でまばらに毛がはえている

ハマダイコンは、12〜2月頃に根っこ部分の旬を迎える野草です。

ハマダイコンという名前ではありますが、土壌の状態によってはゴボウのような細い根をつけます。

ただし葉や茎の形状は、日頃私たちが食べている大根と似ているので、比較的探しやすいのではないでしょうか。

しかし大根よりも辛味が強いため、あまり多くは食べられないかもしれません。

葉や種の部分も食用とされますが、こちらは3〜5月の春先が旬となるため注意が必要です。

キクイモ

採取できる時期11~12月頃
生息場所道ばたや空き地など
特徴・キクの花に似た黄色い花をつける
・茎の部分には粗毛が生えている

キクの花によく似た黄色い花をつけるキクイモは、天ぷら、煮物、きんぴらなど様々な料理に活用できます。

食用になるのは塊茎の部分で、ある程度大きさがあり、実が締まっているものが美味しいと言われています。

生の状態でシャキシャキ感を味わうも良し、茹でたり炒めたりしてホクホク感を楽しむも良し◎

使い勝手の良さから、アレンジレシピも数多く掲載されていますので、ぜひ検索してみてくださいね。

フユイチゴ

採取できる時期11〜1月頃
生息場所日当たりの良い山や林など木が多く茂る場所
特徴・背丈は20センチ程度
・地を這うように広がる

5〜10センチ程度の葉っぱのそばに、真っ赤な実をつけるフユイチゴ。

多くの草木が枯れてしまっている冬の時期に、このように真っ赤な実をつけるので、比較的見つけやすい果実だといえますね。

イチゴという名前がついているだけあって、イチゴのような白い花や厚く光沢のある葉をつけます。

さらにコバノフユイチゴやミヤマフユイチゴといった仲間も存在します。

いずれも同じように食べられるのでご安心ください♪

そのままで食べるのはもちろん、ジャムや果実酒に加工しても美味しく食べられます。

まとめ

以上、冬に採れる野草&果実をご紹介しました。

春の七草と言われている野草も、その多くが冬に旬を迎えるのには驚きましたね。

冬の野草は見た目にも鮮やかで美しいため、おひたしや天ぷらにして楽しむのがおすすめです。

寒い時期にはついつい家の中でゴロゴロしてしまいますが、ちょっとした運動がてら野草探しにでかけてみてはいかがでしょうか。

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