皆さん、肩に力が入っていませんか。
日頃からストレスの多い生活を送っていると、自然と肩に力が入り慢性的な肩こりに…なんてことになりかねません。
現代人のトレンド「ストレスフリー」な生き方で、体も心もリラックスした生活を送りましょう。
筆者は何を隠そうストレス体質であります。
若いころは今よりもずっとストレスを感じやすく、体調を崩して寝込むほどでした。
数々の失敗を繰り返し、自分なりにストレスフリーな考え方を身に付けることができたおかげで、かなりストレスに強くなってきました。
リラックス生活を手に入れるために、今できることを一緒に考えていきましょう。
ストレスフリーとはストレスがないこと
ストレスフリーとはストレスがなく、さらに精神的緊張や体の不調がない、穏やかであることを言います。
ストレス社会のなかで、日々さまざまなストレスにさらされている現代人。「ストレスのない世界なんてあるわけない!」と思いますよね。
もちろんそうなんです。日常のちょっとしたこと、暑さや寒さでさえストレスの一つです。
しかし、適度なストレスは人がやる気を起こす原動力になり、結果的に達成感をもたらします。
全くストレスが無い状態では喜びすら半減するでしょう。
ストレスフリーとは言っても全くストレスがないわけではなく、ストレスによって疲労し体調を崩してしまうことがないよう、予防や回避をしていくことが大切なのです。
ストレスフリーになるために必要な3つのこと
1.主体性を高める
自らの意思で決め、責任を持って行動していくことです。
自分はどうしたいか、どうありたいかという自分の軸をしっかり持つこと。
他人の目を必要以上に気にして、他人軸で生きているとどうしてもストレスがたまります。
筆者は昔、他人軸で生きていました。「母親が○○と思うだろうから○○したほうがいいかな…。」とか「先生はきっと〇〇を望んでいるだろうから○○しよう」のように。
するとどんどん自分がどうしたいのかわからなくなり、自分を見失いました。人のために生きていたので、うまくいかないと人のせいにしました。
結局、体調を崩しました。今から思えば、体調を崩したことで自分を振り返ることができたのでよかったのですが、あんなに苦しい思いはもうしたくありません。
今は「自分が決めたことだから、これも運命だったのだ。」とさまざまなことに対して思えるようになりました。
2.ストレスサインに気づく
わかっているけれど、なかなか難しいですよね。「まだ大丈夫!」と自分を過信しすぎて、気づいたときには遅かった…なんてことになる前に休みましょう。
まずはストレスサインに気づくことが第一歩。
こんなストレスサインが出たらちょっと立ち止まってみましょう。
こころのサイン
- 不安や緊張が高まって、イライラしたり怒りっぽくなる
- ちょっとしたことで驚いたり、急に泣き出したりする
- 気分が落ち込んで、やる気がなくなる
- 人づきあいが面倒になって避けるようになる
体のサイン
- 肩こりや頭痛、腹痛、腰痛などの痛みが出てくる
- 寝つきが悪くなったり、夜中や朝方に目が覚める
- 食欲がなくなって食べられなくなったり、逆に食べすぎてしまう
- 下痢したり、便秘しやすくなる
- めまいや耳鳴りがする
自分にはどんなサインが一番よく出るかを知ることも大事ですよ。
筆者は胃痛と睡眠に支障が出て、気づくことが多いです。そんなときはゆっくりとお風呂に入り、睡眠時間をしっかりとることで対処します。
体も心もリラックスできる方法を、後ほど考えてみましょう。
3.スキンシップや会話を楽しむ
電子機器の発達によって、人と会うことやスキンシップがどんどん減ってきています。メールで何でも伝えられるし、買い物も家にいながら済ませることができます。
しかし、家族や友人、恋人と楽しい時間を一緒に過ごすことや、お互いに感謝の言葉を贈りあうこと、存在を認めあうことで、人は癒されます。
そして幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」が分泌されます!
※オキシトシンが分泌されると、心の安定に欠かせない神経伝達物質セロトニンの働きが活発になることから幸せホルモンと呼ばれています。
筆者は子どもとのスキンシップにとても癒しを感じます。子どもに求められていることを実感しますし、何より心が落ち着くんですよね。だから仕事が忙しく、スキンシップの時間がとれないと寂しくて仕方ありません(笑)
ストレスに強くなるための思考
ストレスに弱い人、強い人っているんですよね。
もともと強い人は、ストレスフリーに生活できていると思います。筆者のように弱い人は、何かしらの術を身に付け強くなることでストレスフリーになりたいものです。
そこで重要なことは心をコントロールする力です。
筆者が心理学の勉強をしていたときに、「ABC理論」というものに出合いました。
アメリカの臨床心理学者アルバート・エリスが、1955年に提唱した論理療法のなかで、ABC(D‐E)を用いて、説明したもののことです。
A,B,Cで問題の成り立ちを示し、D,Eでそれを打ち破る方法を説明しています。
A | 出来事や経験のこと |
B | その人が強く思い込んでいること、信念(belief system) |
C | ある信念を持つことで生じた感情や反応(結果を示す) |
D | その人を落ち込ませる信念(B)を明らかにして反論、粉砕する |
E | 自分で非論理的思考を発見し、反論することで正しい信念を見つける=Dによる効果 |
例として挙げると、失業(A)という経験は、「自分は無能で仕事ができない人間だ」(B)という信念によって、落胆する(C)という問題が起こります。
AがCの原因ではなく、BがCの原因であるということがわかりますね。
ここで、Dの登場です。その人を落ち込ませるような信念(B)を明らかにして、徹底的に反論し粉砕します。ですから、悩んで落ち込んでどうしょうもないときはカウンセラーや身近な第三者に相談してみることが必要なんですね。
その繰り返しで、自分自身で正しい論理的な信念を見つけ出すことができる(E)ようになるんです。
不適切な信念(B)のことを非論理的信念(イラショナルビリーフ)といって、4種類に分けられます。
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どうでしょう?一つくらいは当てはまる信念がありませんか。
何か出来事があったとき、その受け止め方次第で、いいことにも悪いことにもなるんだということがわかりましたよね。
考え方を少し変えるだけで、ストレスフリーな生活を送れるんです!
周りのポジティブな人を見ていると、本当にそのことに気づかされます。
筆者が落ち込んで「仕事を辞めてしまった。ダメ人間だわ。お先真っ暗…。」と相談すると、「どうしてそう思うの?○○だからダメ人間なんてことはないし、ここまでがんばれたことはすごいことなんだよ。」などと、思わぬ視点からアドバイスをしてくれて、腑に落ちることがよくあります。
長い間刷り込まれてきた思い込みを改善するのは難しいことではありますが、何か出来事があったときに「このことをどう受け止めたら、私は苦しくならないだろうか」と冷静になることで変化していきますよ。
サードプレイスを作ろう
皆さんにはサードプレイスはありますか?
サードプレイスとは、アメリカの社会学者レイ・オルデンバーグさんの著書の中に登場した言葉で「第一の家、第二の職場とともに、個人の生活を支える場所として都市社会学が着目するサードプレイス」ということらしいです。
サードプレイスとして例に挙げているのが、「Cafés, Coffee Shops, Bookstores, Bars, Hair Salons and Other Hangouts at the Heart of a Community(カフェ、コーヒーショップ、本屋さん、バー、ヘアサロン、その他コミュニティの中心におけるたまり場)」、タイトルにもなっています。
家族のなかの自分でもない、会社での地位や役割とも全く関係ない、一個人としてくつろげる場所のこと。
会社と自宅の往復だけでは、ストレスを発散できず疲労もたまりますよね。
【サードプレイスの特徴8つ】
- 中立の領域
- 平等であること
- 会話が主な活動の中心
- いつでも利用できる
- 常連がいること
- 目立たない外観
- 遊び心がある
- ホームとしての居心地の良さがある
日本では全てを満たすような場所は、そう多くはないかもしれません。
筆者はカフェに行っても、誰かと会話することなく黙々と作業するだけで終わってしまいます。よく行く店で店員さんと顔なじみになると、むしろ「今日は行くのをやめておこうかな、話す元気のあるときに行こう」などと思ったりしちゃいます。
筆者の考えではありますが、カフェやその他の店だけでなく、くつろげてありのままの自分でいられる場所ならサードプレイスになりうるのかな…と思います。
例えば習い事。ボクシングや格闘技、英会話、スポーツジム、ヨガなど。会社帰りに寄って、仲間に会って会話を楽しみながら一緒に練習するだけでもリフレッシュできますよね。
サードプレイスには①マイプレイス型と②交流型があるので、上記は②の交流型かなと思います。
①は誰にも邪魔されずにひとりで過ごす場所のこと。例えば、カフェで本を読むことやスマホでゲームをすること、コワーキングスペースなどが当てはまります。
どちらかというと筆者はマイプレイス型に癒しを感じます。
- 好きな場所へ行ってくつろぐこと(マイプレイス型)
- いつ行っても誰かが受け入れてくれ、コミュニケーションを楽しめる場所を作ること(交流型)
が、心の安定に繋がり、ストレスフリーな生活を送れるようになるのだと思います。
好きなことをたくさん見つける
サードプレイスにも関連しますが、好きなことや趣味をたくさん持つこともストレスフリーへの近道です。
まだ挑戦したことがないことにも、どんどんチャレンジしてみましょう。趣味に没頭する時間は、いろいろなことを忘れられて、かなりリフレッシュしますよね。
筆者は山登りをしてからの温泉が大好きです。ビールがあればなお最高ですね!
最近では、プロレス観戦に初めて行ってみたのですが、これがものすごく面白くて新たな趣味になりました。
全くスポーツ観戦に興味がなかったので、「どんなものか見るだけ見てみよう」くらいの気持ちだったのですが、思っていたよりずっと楽しくて、今では毎月観戦に行っています。
初めから「興味がないから…」とやめてしまわず、思い切ってやってみると思わぬ発見があるかもしれません。
最近はスマホゲームが普及し、趣味はゲームという方もたくさんいると思いますが、スマホやタブレットを長時間見ていると逆にストレスがたまってしまうそうですよ。
たまには外へ気分転換しに行ってみてくださいね。

DDT PRO-WRESTLING 後楽園ホール大会
体も心もリラックスできる方法を考えてみよう
お気に入りのお茶やコーヒーを飲みながら、のんびりと過ごす時間もいいものですよね。たまには何も考えずにぼーっとする時間を作るとか、瞑想とか、ヨガもいいかもしれません。
時間があるときなら、思い切って旅行することをおすすめします。非日常を味わうことでストレスから解放されます。
非日常とはまた違うかもしれませんが、筆者は子どもと思いっきり遊ぶことでストレスを発散しています。最初は子どものお付き合いで公園に行っていましたが、ふと思い立って一緒にアスレチックをやってみたり、遊具に挑戦してみるとこれが楽しい!
もうできないだろうな…と思っていた雲梯(うんてい)を、スイスイできたときには感動すらしました(笑)次の日にはしっかりと筋肉痛が襲ってきましたけれど。
公園で見ているだけよりずっと楽しめることに気づき、自分に元気があるときは一緒に遊んでいます。
日常のなかで、非日常を見つけていくというか、ちょっとしたことですごくストレスフリーになれるんだなと実感したんですよね。

とある公園のアスレチック
まとめ
いろいろ考えてきましたが、最後に行きついた筆者の考えは「自分を味方に付ける」ということです。
どんなときも自分が自分の味方であれば乗り越えられます。自分を責めたり、過去を責めたりと自分を苦しめるのも自分なんですよね。
自分が自分を見捨てずに仲良くできたら、心は穏やかに、ストレスフリーな生活が送れるのだと思います。
日々さまざまなストレスと出合うかもしれませんが、どんなときも自分の味方になって乗り越えていきましょう。
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