国内最大級アート展「瀬戸内国際芸術祭」人気・定番作品特集!!

美しくて穏やかな瀬戸内海に浮かぶ島々を舞台に、さまざまな現代アートの作品を鑑賞できる「瀬戸内国際芸術祭」。

テーマは「海の復権」です。

さまざまなアートと瀬戸内海や島の魅力を通して、地域の活力を取り戻し、再生を目指すという意味があります。

世界的にも注目される通称「瀬戸芸」は、なんと3年に1回の開催です。

2010年にスタートし、今年2019年で4度目の開催となりました。瀬戸芸自体は11月4日をもって終了となりましたが、会場に引き続き残る作品もあるので、開催年以外でも楽しめます。

筆者の独断と偏見によるおすすめの作品や、利用しやすい宿泊施設など瀬戸芸の魅力をご紹介していきます!

2019年の会期は3回ありました

  • 春期:2019年4月26日(金曜)~5月26日(日曜)・・「ふれあう春」計31日間
  • 夏期:2019年7月19日(金曜)~8月25日(日曜)・・「あつまる夏」計38日間
  • 秋期:2019年9月28日(土曜)~11月4日(月曜)・・「ひろがる秋」計38日間

の合計107日間でした。

開催場所は12の島と高松・宇野の2つの港です。季節によって開催地も変更するので、要チェックですよ。

開催地
  1. 沙弥島(春のみ)
  2. 直島 ・豊島 ・女木島 ・男木島 ・小豆島 ・大島 ・犬島
  3. 高松港・宇野港周辺
  4.  本島・高見島・ 粟島・伊吹島(秋のみ

楽しむコツは何と言っても下調べをすること

どんなことでも言えますが、何も知らずにフラッと見るのと、ある程度目標をもって見るのとでは終わった後の達成や充実感が全く違います。

そこで参考にしていただきたいのが、「公式ガイドブック」です。

なんとこちらのガイドブックを購入後、2019年7月19日以降、ガイドブックを案内所等で提示すると、無料で秋会期版の冊子をもらえる仕組みになっていました。

秋期のみ開催する島もありましたし、春や夏から引き続き秋まで見たいという方には朗報ですよね。

瀬戸芸では、期間中200のアート作品(継続作品を含む)と30のイベント数があります。

全てを一度に見ることは不可能に近いですよね。

4日間ほどのプランであれば、全ての島をまわることは可能ですが、もし1泊~2泊しか時間がないのであれば、鑑賞したいものを絞り込むことが重要です。

それというのも島一つ一つが広く、作品が各所に点在しているので、物理的な難しさがあります。

瀬戸内ののんびりした雰囲気や、大自然を感じながら楽しむためにも、なるべくなら急ぎ足ではまわりたくないですよね。

それぞれの島で代表的な作品をご紹介していきますので、島選びの参考にしていただければと思います。

瀬戸芸でこれは見ておきたい!~島ごとの代表的な作品~

1.沙弥島(しゃみじま)※春のみ公開

沙弥島は島と名前にありますが、実は地続きなので、開催期間中であれば坂出駅→沙弥島へのシャトルバスで行くことが可能です。

こちらは歩いてまわることが可能です。

旧沙弥小・中学校に展示されている作品

瀬戸内国際芸術祭2019

「ピボット」マデライン・フリン+ティム・ハンフリー Photo:Keizo Kioku  →  AI搭載のシーソー。会話ができます

瀬戸内国際芸術祭2019

「一雫の海」南条嘉毅 Photo:Keizo Kioku

西の浜

瀬戸内国際芸術祭2019

「そらあみ(島巡り)」五十嵐靖晃 Photo: Yasuaki Igarashi

万葉会館 外

瀬戸内国際芸術祭2019

「階層・地層・層」ターニャ・プレミンガー 撮影:高橋公人

瀬戸内国際芸術祭2019

「八人九脚」藤本修三 撮影:高橋公人

2.宇野港(うのこう)

岡山県に位置し、本州と直島、豊島、小豆島、高松を行き来するフェリーの発着所。

瀬戸芸に行く拠点としてもピッタリな場所です。ここからすでに瀬戸芸は始まっているんだ!と思わせてくれるアートをたくさん見ることができます。

瀬戸内国際芸術祭2019

「宇野のチヌ/宇野コチヌ」  淀川テクニック Photo:Kimito Takahashi

瀬戸内国際芸術祭2019

「舟底の記憶」 小沢敦志 Photo:Yasushi Ichikawa

瀬戸内国際芸術祭2019

「斜めの構成 1/斜めの構成 2/水平の構成 3」原口典之 Photo: Keizo Kioku

3.豊島(てしま)

豊島は縄文時代の遺跡が多く残る、自然豊かな島です。なかでも豊島美術館はかなりの人気で、オンライン予約が必須ですよ。

年々来場者数も増えているそうです。

「島キッチン」は、建築家の安部良さんが集落の空き家を設計・再生させ、地元のお母さんたちが豊富な食材を使ってごはんを作っているお店です。ワークショップやイベントも行われ、食とアートの融合を体験できますよ。

瀬戸内国際芸術祭2019

人気の高い「豊島美術館」内藤礼 西沢立衛 写真:鈴木研一

瀬戸内国際芸術祭2019

「豊島横尾館」横尾忠則 永山祐子 撮影:山本糾

瀬戸内国際芸術祭2019

「新作(タイトル未定)進行中」田根剛 塩田千春 Photo:Keizo Kioku

現在進行中のものもあるので、完成が楽しみですね。

3.直島(なおしま)

「現代アートの聖地」と呼ばれ、一躍有名になりました。筆者も瀬戸芸の名前より先に、直島の名前を知ったほどです。

世界的に有名な建築家である安藤忠雄さんの手がけたベネッセハウス ミュージアム地中美術館、世界中で絶大な人気のあるアーティスト草間彌生さん赤かぼちゃなどを一目見たいと訪れる人も多い島です。

瀬戸内国際芸術祭2019

「赤かぼちゃ」草間彌生 2006年 直島・宮浦港緑地 撮影:青地大輔

瀬戸内国際芸術祭2019

「地中美術館」安藤忠雄 Photo:Mitsumasa Fujitsuka

瀬戸内国際芸術祭2019

「直島パヴィリオン」藤本壮介 Photo:Jin Fukuda

瀬戸内国際芸術祭2019

「ANDO MUSEUM」安藤忠雄 Photo:Yoshihiro Asada

5.犬島(いぬじま)

岡山駅の宝伝港から犬島まではフェリーで15分ほど。犬島精錬所の高い煙突がそびえたつ島です。

ベネッセアートサイト直島直島、豊島、犬島を舞台としており、こちらでもベネッセが手がけたアートの数々を見ることができます。

「犬島精錬所美術館」柳幸典 三分一博志 撮影:阿野太一

瀬戸内国際芸術祭2019

「A邸/イエローフラワードリーム」ベアトリス・ミリャーゼス 妹島和世 長谷川祐子

瀬戸内国際芸術祭2019

「犬島 くらしの植物園」妹島和世 明るい部屋

6.女木島(めぎじま)

桃太郎伝説が残る鬼ヶ島大洞窟や、「島の中の小さなお店プロジェクト」が有名。

アーティストが手がけた島の中の小さなお店は、実際に営業しています。

お店は、カフェやヘアサロン、コインランドリーなど多彩です。

瀬戸内国際芸術祭2019

カモメが風によって風向きを変える人気作品 「カモメの駐車場」木村崇人 Photo:Osamu Nakamura

瀬戸内国際芸術祭2019

紫外線・熱で色が変化する塗料により、テーブル上の熱いカップや本をどけるとそこだけ色が変わる(Café de la Plage/カフェ・ドゥ・ラ・プラージュ) 「島の中の小さなお店」プロジェクト  ヴェロニク・ジュマール

瀬戸内国際芸術祭2019

「島の中の小さなお店」プロジェクト 「ランドリー」 レアンドロ・エルリッヒ Photo:Keizo Kioku

なんと、こちらのランドリーの中身は動画なのです!遊び心があふれていますよね!向かい側には本物のランドリーがあるんですよ。

瀬戸内国際芸術祭2019

最高の景色を見ながらのカットを体験!「島の中の小さなお店」プロジェクト 「ヘアサロン壽」 宮永愛子 Photo: Keizo Kioku

7.男木島(おぎじま)

平地のほうがむしろ少ないのではないかという坂道や階段の多い島です。

港から坂の上まで、物を運ぶのも一苦労ですよね。そのため、この島では荷物を運ぶために「オンバ」というものが昔から使われています。

このオンバがアート作品の一つになっているので、ぜひ見てほしいです。

瀬戸芸が2010年から始まり、男木島に移住する人が増えたために、閉鎖されていた学校が復活するという奇跡が起こっているそうです。それだけ魅力的な島なんでしょうね。

瀬戸内国際芸術祭2019

「オンバ・ファクトリー」オンバ・ファクトリー

瀬戸内国際芸術祭2019

「男木島 路地壁画プロジェクト wallalley」眞壁陸二 Photo:Osamu Nakamura

瀬戸内国際芸術祭2019

移住してきた子どもたちのための遊び場として提供された「タコツボル」 TEAM 男気 Photo:Keizo Kioku

瀬戸内国際芸術祭2019

「歩く方舟」山口啓介 Photo:Kimito Takahashi

歩く方舟、かわいいですよね。これは絶対インスタ映え間違いなし!

8.大島(おおしま)

1909年ハンセン病の療養所が設立され、1946年に「国立療養所大島青松園」と改称されました。

島全体が療養所になっているため、入所している方への配慮は忘れずに訪れたい島です。

ところどころに綺麗な花が咲き、とても自然豊かな静かな島なので、ぜひ行ってみていただきたい島でもあります。

アクセス方法は、高松港第一浮桟橋にある大島行きの乗り場に直接並びます。こちらは先着順で料金も無料です。

以前は関係者のみが利用する官有船だった高速船に、2019年4月26日から一般客も利用できるようになったことで、大島に行きやすくなりました。

瀬戸内国際芸術祭2019

{つながりの家}GALLERY15「海のこだま」 やさしい美術プロジェクト Photo: Keizo Kioku

瀬戸内国際芸術祭2019

{つながりの家}「カフェ・シヨル」やさしい美術プロジェクト Photo:Shintaro Miyawaki

2016年にリニューアルしたカフェ・シヨル。
入所者の方と大島を訪れる人との交流の場になっています。

瀬戸内国際芸術祭2019

「稀有の触手」やさしい美術プロジェクト Photo:Shintaro Miyawaki (画像はイメージです)

9.小豆島

瀬戸内海では淡路島に次いで、2番目に大きな島ということもあり、6つの港があります。

見どころが多く広いので、レンタカーやバスの1日乗車券があると、効率よく鑑賞できると思います。

約110年前に日本で初めてオリーブの栽培に成功したことにより、「オリーブの島」としても有名ですよね。

約4,000本の竹を編んで作られた巨大なオブジェ「小豆島の恋」ワン・ウェンチー(王文志) Photo:Keizo Kioku

開催期間中は中に入り、くつろぐことができたようです。棚田のなかにあり、中からも美しい棚田の景色を眺めることができます。

瀬戸内国際芸術祭2019

「国境を越えて・波」リン・シュンロン(林舜龍) Photo:Keizo Kioku

瀬戸内国際芸術祭2019

中国で集めた古い家具を組み合わせて作られている「辿り着く向こう岸ーシャン・ヤンの航海企画展」シャン・ヤン Photo:Keizo Kioku

10.高松港

高松港は香川県に位置し、入港船舶隻数が全国でも上位の屈指の旅客港で、島々への玄関口でもあります。

島めぐりの拠点として、宿泊するもよし、作品を鑑賞してから名物讃岐うどんでお腹を満たすもよし、いろいろな楽しみ方ができますよ。

瀬戸内国際芸術祭2019

「国境を越えて・海」リン・シュンロン(林舜龍) Photo: Yasushi Ichikawa

瀬戸内国際芸術祭2019

「I'm here. ここにいるよ。」谷山恭子 Photo:Kimito Takahashi

こちらは夜の景色です。ライトアップされ、とても美しいですよね。

瀬戸内国際芸術祭2019

「Watch Tower」ジョン・クルメリング Photo:Yasushi Ichikawa

瀬戸内国際芸術祭2019

「S.F(Smoke and Fog)」金氏徹平 Photo:Keizo Kioku

瀬戸内国際芸術祭2019 秋期開催(本島 / 高見島/ 粟島/ 伊吹島)

秋期のみ開催された4つの島の展示について、わかりやすく説明している動画があります。

新作を中心に見どころを紹介してくれています。

こちらの動画に登場する作品をご紹介します。

1.本島(ほんじま)

瀬戸内国際芸術祭2019

「笠島ー黒と赤の家」ピナリー・サンピタック Photo:Keizo Kioku

瀬戸内国際芸術祭2019

「恋の道」ラックス・メディア・コレクティブ Photo:Keizo Kioku

瀬戸内国際芸術祭2019

「海境」中村厚子 Photo:Keizo Kioku

2.高見島(たかみじま)

瀬戸内国際芸術祭2019

「積みかさなる白と空白」鎌田祥平・並木文音 高見島プロジェクト Photo:Keizo Kioku

瀬戸内国際芸術祭2019

「まなうらの景色」村田のぞみ 高見島プロジェクト Photo:Keizo Kioku

瀬戸内国際芸術祭2019

「家の"メメント・モリ"」ロサナ・リオス 高見島プロジェクト Photo:Keizo Kioku

3.粟島(あわじま)

三豊市では、アーティスト・日比野克彦さんが2010年から「粟島芸術家村」(日々の笑学校)を実施し、若手芸術家を支援してきました。

動画に登場する「始まりの洞窟」「生命のスープ」はこのプロジェクトに2018~2019年に参加した若手アーティスト・大小島真木さんとインドの部族アート、ワルリ画の継承者であるマユール・ワイェダさんが4カ月もかけて作り上げた作品です。

ちなみに日比野さんの新作も今期から公開されました。

瀬戸内国際芸術祭2019

「種は船プロジェクト」日比野克彦

4.伊吹島(いぶきじま)

瀬戸内国際芸術祭2019

「伊吹の樹」栗林隆 Photo:Keizo Kioku

外観は木なのに、中側は鏡のようになっています。とてもアーティスティックな作品ですね。

インドネシア出身の作家による作品

瀬戸内国際芸術祭2019

「壁」エコ・ヌグロホ Photo:Keizo Kioku

瀬戸内国際芸術祭2019

「パサング‐ふたつのものすべての中に」メラ・ヤルスマ ニンディティヨ・アルディプルノモ Photo:Keizo Kioku

瀬戸芸に行くなら、ここに泊まりたい!「ベネッセハウス」

これだけの作品数ですから、できれば3泊4日くらいかけてゆっくりと楽しみたいですよね。

滞在中、アートを存分に感じられるホテルをご紹介します。

ベネッセハウス

建築家の安藤忠雄さんが全体設計を手がけたベネッセアートサイト直島

その中の「ベネッセハウスミュージアム」と一体型になったホテルがベネッセハウスです。

1995年に別館・宿泊専用棟「オーバル」、2006年に海辺の宿泊専用棟として「パーク」「ビーチ」が開館しました。

宿泊者だけが参加できるギャラリーツアーなどもあり、大変人気のある宿泊施設です。

みんなが一度は泊まりたいと憧れるホテルだけあって、全てが素敵ですね…。

部屋や廊下などいたるところにアート作品が飾られていたり、お部屋から眺める瀬戸内海が美しくて、見るもの感じるものすべてがアートなんですよね。

ベネッセハウス
住所 〒761-3110 香川県香川郡直島町琴弾地
TEL 087-892-3223
公式サイト http://benesse-artsite.jp/
地図

まとめ

瀬戸内海に浮かぶ島々、その自然を感じられるだけでも十分に癒されますよね。

その美しい自然とアートが融合したすばらしさを体感できるのは、瀬戸内国際芸術祭だけではないでしょうか。

3年に1度の開催とはなりますが、開催年以外ならそれほどの混雑もなくゆったりと楽しめると思います。

※そのまま残され、鑑賞できる作品は限られてしまいます。詳しくはこちら

瀬戸芸の開催前~中にはお得な作品鑑賞パスポートも販売されます。事前にネットで購入できますので、要チェックですよ。

入念に下調べをして、充実したアートと自然を楽しむ旅へ出かけましょう!

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