長崎港から船で18.5kmの距離に浮かぶ端島。
今では端島よりも、「軍艦島」という呼び名で知られています。
かつて人口密度にして東京都の約18倍もの人が暮らした軍艦島は、今は廃墟となっています。
しかし軍艦島が見られるツアーが組まれるなど、興味や憧れを抱く人の多い場所です。
そこで今回は、長崎 軍艦島の歴史や当時の暮らしから、根強い人気の秘密に迫りたいと思います。
「長崎 軍艦島」の歴史と当時の暮らし
まずは軍艦島の歴史と当時の暮らしについてご紹介します。
1810年、軍艦島(端島)に石炭があることが分かりました。
その後、1890年に三菱社が島全体と鉱区の権利を買い取ったことで、軍艦島としての歴史が始まります。
石炭が豊富に取れはじめると、炭鉱労働者が軍艦島へと集まり次第に島内の人口は増えていきます。
軍艦島の面積は0.063㎢。
東京ドームの面積が 0.047 km²ですので、それより少し大きいくらいなのですが、なんとピーク時(1959年)には5,267人もの人がこの島で生活していたのです。
人口密度は83,603人/1㎢と、東京都の約18倍、世界一の人口密度であったと言われています。
そのため、島内には病院や学校はもちろん、派出所や病院、さらには映画館や理髪店などもあり、何不自由することなく人々は暮らしていました。
多くの人が住めるよう建てられた高層マンションが立ち並び、小中学校は日本一の高さで建てられるなど、狭い島の中には様々なこだわりが見られるようです。
島には生活用水を引く海底水道が敷かれ、海底ケーブルにより電気も通っていました。
本土と軍艦島を結ぶ定期船も1日3往復しており、新聞や食料品も毎日届けられていました。
当時全国平均が10%ほどだったテレビも、軍艦島では普及率100%だったことからも、そこには非常に豊かな生活があったことが分かります。
このように発展を遂げてきた軍艦島ですが、石炭から石油への政府のエネルギー転換政策という逆風や、石炭の需要の低下といった影響からは逃れることができませんでした。
ついに、1974年1月15日に炭鉱が閉山するのです。
そして閉山からわずか3ヶ月後の4月20日に、全ての住民が島から離れ軍艦島は無人島となりました。
中には、テレビや家具など生活の残るまま島をでた人もいましたが、朽ちた建物に倒壊の危険性があることを理由に、その後島への立ち入りは禁止されてしまいます。
2009(平成21)年4月にようやく一般人への公開が許可されることとなりました。
さらに、2015年(平成27年)に「明治日本の産業革命遺産」の一部として世界遺産に登録されたことで、世界中の人が集まる観光地となっています。
ここまでご紹介してきた内容を中心に、軍艦島の歴史を簡単にまとめてみました。
1810年(文化7年) | 軍艦島に石炭があることが発見される |
1890年(明治23年) | 三菱が島全体の土地と炭坑を10万円で買収 |
1916年(大正5年) | 日本最古のRCアパート30号棟が完成 |
1927年(昭和2年) | 映画館が完成 |
1957年(昭和32年) | 病院が建設される 海底水道工事が完了する |
1959年(昭和34年) | 人口がピークを迎える(5,267人) |
1974年(昭和49年)1月15日 | 炭鉱が閉山する |
1974年(昭和49年)4月20日 | 全島民が島から離れ、無人島となる |
2001年(平成13年) | 三菱マテリアル株式会社が軍艦島を高島町へ無償譲渡する |
2009年(平成21年)4月 | 一般人の島への上陸が許可される |
2015(平成27年) | 世界遺産に登録される |
このように三菱が島の権利を購入してから、全島民が島を離れるまで約85年。
その間に多くの人が軍艦島に出入りし、数え切れないほどの家族の暮らしが、この場所にありました。
炭鉱に関わる仕事は、危険と隣り合わせだったため、軍艦島に暮らす人は高収入で流行にも敏感でした。
小さな島に住んでいることを忘れるほど、何不自由ない生活を送っていた人々の暮らしと、炭鉱の閉山により一瞬にして無人島となってしまった歴史。
その栄枯盛衰と、日本の近代化を支えた軍艦島という場所を、ぜひ実際にあなたの目で見てみませんか?
次項では、実際に軍艦島へ上陸することもできるツアーをご紹介します。
「長崎 軍艦島」へツアーで出かけよう!
長崎 軍艦島について理解が深まると、実際に見に行ってみたくなりますよね。
ここからは、長崎 軍艦島を実際に見に行けるツアーをご紹介します。
軍艦島 コンシェルジュ

軍艦島への平均上陸率94%を誇る、軍艦島コンシェルジュのツアーは、午前午後の1日2便運行しています。
ツアーには経験豊富なガイドさんもつくため、より深く軍艦島の歴史を知ることができます。
さらに、こちらのツアーには軍艦島デジタルミュージアムへの入館も含まれています。
こちらでは、当時実際に軍艦島で暮らしていたガイドさんのお話が聞けたり、VR体験も楽しめますよ♪
料金(税込) | 〔スタンダード〕 大人:5,000円〜 中学生:4,000円〜 小学生:2,500円〜 未就学児:1,500円〜 〔プレミアム〕 大人:8,000円〜 中学生:7,000円〜 小学生:5,000円〜 未就学児:予約不可 〔スーパープレミアム〕 大人:10,000円〜 中学生:9,000円〜 小学生:7,000円〜 未就学児:予約不可 |
運行時間 | 9:00〜/12:00〜 |
その他・特典 | ・土日祝/長期休暇など追加料金あり ・上陸料別途必要(大人:310円、小学生:150円) ・軍艦島デジタルミュージアム入館料含む ・プレミアム以上のプランではオリジナルノベルティのお土産も充実 |
軍艦島上陸周遊クルーズ やまさ海運株式会社

軍艦島ツアーに20年の経験と実績を持つやまさ海運株式会社。
なんと軍艦島上陸周遊ツアー利用者の約4割が、こちらのツアーを利用しています。
軍艦島航路の最大船型97総トン級・旅客定員220名を超える2隻の船で周遊を行うため、安全性も抜群です。
やまさ運輸の軍艦島ツアーでは、料金が最大20%オフとなるネット早割を実施しています。
お得にツアーを楽しみたい方は、ぜひお早めの予約をおすすめします。
料金(税込) | 大人:3,400円〜 中高生:3000円〜 小学生:1,700円〜 ※中高生はご家族同伴の場合 乗船料が10%OFF |
運行時間 | 9:00〜/13:00〜 |
その他・特典 | ・早期予約で割引あり ・小学生未満は保護者同伴での乗船はできますが、上陸は不可 |
株式会社シーマン商会

株式会社シーマン商会では、NPO法人 「 軍艦島を世界遺産にする会 」 の理事長である坂本道徳氏が、専属のガイドとして案内してくれる軍艦島ツアーを実施しています。
軍艦島ツアーは海の状況次第というところがあり、他のツアーでも上陸できないことがしばしばあります。
しかし、こちらのツアーでは上陸が難しいと判断された場合、高島という島へと向かいます。
高島は炭坑で栄えた町で、現在でも 700 人余りの方の生活がある場所です。
国内炭鉱発祥の地である高島では、石炭資料館にて高島の歴史はもちろん、当時の軍艦島の話もじっくり聞くことができます。
料金(税込) | 大人:3,600円 中高生:2,800円 小学生:1,750円 |
運行時間 | 10:30〜/13:40〜 |
その他・特典 | ・上陸料別途必要(大人:310円、小学生:150円) ・未就学児乗船不可 ・300円割引チケットあり ・記念品のプレゼントあり ・オリジナルグッズの販売あり |
まとめ
以上、長崎 軍艦島の歴史と当時の暮らしについてご紹介しました。
あれほど小さな場所に、多くの人の暮らしがあったなんて信じられないですよね。
そこにあった歴史や当時の暮らしを知ることで、より一層軍艦島への憧れが強くなります。
ツアーにお出かけになる前に、様々な情報に触れて見てはいかがでしょうか。
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