大豆ミートはなぜ注目されるのか? 国内各社メーカー参入。代替肉商品販売に本腰。

グルメ

日本でも健康志向の人達の間で人気があるマクロビオティック。

このマクロビ食で定番となっているのが、肉の代用品「大豆ミート」です。

大豆を加工して肉のようにしている大豆ミートについて、なかなか肉の食感や味を再現することの難しさから、あまり美味しくないとも言われていました。

しかし、様々な企業の努力によって、大豆ミートは大きな転換期を迎えています。

そこで今回は、まるで肉そのものを食べているような気分を味わえる大豆ミートが注目される理由について調査してみました!

なぜ今、大豆ミートがブームになっているの?

掲載元:NEWSWEEK

アメリカのカリフォルニア州、マンハッタンビーチに本部を置く企業で2009年に創業されたビヨンド・ミート。

販売しているものは、ハンバーガー向けビーフパティーやソーセージ、フライドチキンなど。

これらを全て100%植物性のフェイクミートで作っています。

アメリカをはじめ欧米諸国ではベジタリアンやヴィーガンなど、肉を食べない主義の人が増加傾向にあります。

さらにベジタリアン、ヴィーガン以外でも「健康のために肉を食べるのを控える」という人(フレキシタリアン)が増えているのだそう。

掲載元:【食とインバウンド】フレキシタリアンとSDGs NNN ASIA

この資料によると、世界の約半数の人は肉食を止めたか、肉を食べるのを控えているということになります。

その背景には「健康のため」と「環境問題のため」という二つの面があります。

健康意識の高まり

アメリカをはじめ欧米諸国では糖尿病の人口が増加傾向にあります。

動物性食品の摂取が、糖尿病のリスクと深く関係しているということが知られています。

さらに肉や卵など動物性食品の摂取により心疾患のリスクが高まることも分かっています。

しかし日本ではそこまで肉食を行う文化が根付いていません。

そのため、当初は海外と比べると大豆ミートは流行らないのではと言われていました。

ただし、全国展開する外食チェーンやスーパーマーケットなどでも販売が始まりました。

これにより、ベジタリアンやヴィーガンなどではない一般の健康志向の高い人が大豆ミートを購入し、少しずつ人気が高まってきているのです。

環境問題への配慮

パッと見てあまり繋がりのないように思われる「肉食」と「環境問題」。

けれど、欧米諸国では畜産による環境破壊が問題となっており、これをテーマにしたドキュメンタリー映画が話題となっています。

食肉用に動物を育てるためには、膨大な土地、飼料、そして水が必要です。

さらに畜産業全体で排出される温室効果ガスも膨大で、その量は人為的に排出されるCO2量のおよそ15%にのぼるんだとか!

これらの理由から増加している「肉を食べない人々」ですが、今までのような“肉もどき”に満足できずに、これまで食べてきた肉の味を忘れられないのが本音な様子。

そこで、できるだけ肉に近づけた100%植物素材の食材の開発に、ビヨンド・ミートをはじめ海外の各社が取り組んでいるようです。

その中でもビヨンド・ミートは特に勢いがあり、2019年には代替肉企業で世界初のNASDAQ上場を果たしたほど。

環境問題へのアプローチもできるとなると、大豆ミートを購入してみようかな?なんて思いますよね。

しかし、日本では大豆の食料自給率が低いため、大豆ミートの需要が高まれば、大豆の輸入による二酸化炭素排出問題も課題として残されています。

日本では大豆ミート商品は買えるの?価格は?

アメリカで大人気のビヨンド ・ミートの魅力についてお話ししてきましたが、残念ながら現段階では日本上陸の目処がたっていません。

ビヨンド・ミートに出資している三井物産が、日本上陸に動いているという話題がありましたが、計画が取りやめになったようです。

しかしながら、国内メーカー独自での開発が活発となり、

モスバーガーやドトール、ロッテリアなどで大豆ミートを使った商品を購入することができるようになりました。

気になるお値段ですが、

【モスバーガーの場合】

モスバーガー:390円
ソイモスバーガー:390円

テリヤキバーガー:380円
ソイテリヤキバーガー:380円

モスバーガーの場合、大豆ミートに切り替えても料金は変動しません。

本物のお肉を使ったパティ商品と値段に大きな差は見られませんでした。

大豆ミートに切り替えたからといって一気に値段が跳ね上がるようなこともないため、手軽に試すことができるのも人気が高まっている理由の一つでしょう。

 

さらに代替肉商品としての市販販売を開始しているメーカーも増えていて2022年現在では、株式会社 SEE THE SUN、大塚食品株式会社、ケンコーマヨネーズ株式会社、株式会社ヤヨイサンフーズ、 不二製油株式会社、米久株式会社・伊藤ハム株式会社、日本ハム株式会社など多くの企業が参入しています。
これらメーカーの商品はイトーヨーカドーやイオングループなど、身近なスーパーマーケットで購入することができるようになりました。

 

自宅でも手軽に大豆ミートを

画像引用元:グリーンズ ベジタリアン通販

先ほど、大豆ミート食品はスーパーマーケットでも購入できるとお話ししました。

もっと手軽に購入したい方には、オンラインショップの活用もおすすめです。

特に今注目なのが、植物性食品の専門店「グリーンズ ベジタリアン通販」です。

こちらではパスタや煮物にも使えるそぼろタイプの大豆ミートの他、煮物や揚げ物にぴったりのブロックタイプ、薄切りタイプなど様々な種類の大豆ミートの購入が可能です。

調理が面倒という方には、唐揚げやハンバーグ、カツなどすでに加工された商品の販売も行われています。

味付けが難しいと言われている大豆ミートですので、初心者さんはこういったものの活用からスタートしても良いかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

日本でも欧米ほどではないですが、ベジタリアンやヴィーガンの人口が増えつつあります。

それと比例して、大豆ミートを販売するお店も続々と登場しています。

一つの選択肢として、これから大豆ミート商品を取り扱うお店が増えると良いですね。

コメント

  1. […] […]